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永遠にシンプルに憧れるマキシマリストのアラフォー。そろそろ無理だということに気づいてそれでも前を向いて歩いていくのです。 そんな日々のアレコレ。

「せいめいのれきし 」レビュー 遥か昔からの繋がりを感じる、大好きな絵本


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引用-せいめいのれきし 改訂版 - 岩波書店

すごく、すごーく久しぶりに本のご紹介です。

前回は4月に小山健さんの「お父さんクエスト」を紹介しました。

あれから4ヶ月。いよいよもうすぐ僕もお父さんになりそうです。

www.lookforlife.jp

それはさておき、僕はほぼ毎週ジュンク堂に行くほどの本好きなのですが、(毎回買ってるわけではないです。)何故か記事は増えない。

でも、世の中には埋もれさせるのはもったいない本が、まだまだたくさんあるので、これからもちまちま紹介していきます。

今回ご紹介する本はこちら!

せいめいのれきし/バージニア・リー・バートン 

福音館書店から発刊されている名作絵本とも言えるバージニア・リー・バートンさんの絵本です。

アメリカでは1962年、日本では1964年に発刊されました。

有名な絵本なのですが、その構成からか他の名作絵本よりはあまり読まれていない印象。

しかし、個人的には大好きな作品なのでここで紹介します。

訳者は「クマのプーさん」の訳でも有名な石井桃子さん。バージニアさんの他作品「ちいさいおうち」の翻訳も務めています。

バージニア・リー・バートンさん

作者のバージニアさんはアメリカのマサチューセッツ州出身の絵本作家です。

特に有名な作品として「ちいさいおうち」があります。

小さい頃に読んだことある方も多いのではないでしょうか?

他にも「いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう」なども有名ですね。

自然を愛し、創作活動にもバージニアさんの生活や考えが影響されています。

名作と呼ばれる作品も多い中、僕が好きなのがご紹介する「せいめいのれきし」です。

バージニアさんが晩年、何と8年かけて作り上げた作品です。

せいめいのれきし 改訂版

せいめいのれきし 改訂版

せいめいのれきし 改訂版

 

改訂版とありますがこちらは、日本の初版である1964年から実に50年振りに発刊されました。

現在手に入るのは改訂版の方ですね。

科学の進歩で新たにわかった事柄や、現在では通説ではない事柄を加筆修正しているのが、この改訂版ですね。

例えば、1962年の発刊当時はわかっていなかった、恐竜が鳥類に進化を遂げて今も生き続けていること、などです。文章を変更し、それに合わせて絵にも変更を加えています。

全体の流れには大きな変更はありません。

 

さて、この絵本はストーリーというストーリーがあるわけではありません。

プロローグ含む全6章で地球の誕生から生命が誕生し、恐竜の時代があり、人類が誕生し、人類の発展を経て、現代へと繋がっていく………。現代というのは出版当時の1960年代のことですね。

見開き2ページを1セット、1シーンとして扱い、ページを捲るごとに、ビッグバンによる惑星の誕生から何億、何千万、何百万年と時が流れていきます。

そして舞台は現代へ。

ページごとの時の流れは次第に、1年、1シーズン、1日、朝から夜、夜から朝と短くなっていきます。

 

この、同じページ構成で億単位の出来事と、数時間単位出来事を描写するのが見事ですね。

後半になって気づかされるのも良いです。

そして!

最終ページ近くの文章。

もう、ここが本当によくて。

ここは引用させてもらいます。

さあ、このあとは、あなたのおはなしです。
主人公は、あなたです。
ぶたいのよういは、できました。
時は、いま。

場所は、あなたのいるところ。
いますぎていく1秒1秒が、はてしない時のくさりの、あたらしい わ です。
いきものの演じる劇は、たえることなくつづき―
いつもあたらしく、いつもうつりかわって、

わたしたちをおどろかせます。

引用-せいめいのれきし

ここ読むと毎回泣きそうになります。何故か込み上げてくるものが。

普段は全然そんなこと考えませんが、今生きているこの時代、自分が、遥か昔の地球誕生からバージニアさんの生きていた時代を超えて、現代へと紡がれてきた流れの一部であるということを考えさせられます。

全ては繋がっているし、今の時代を生きる僕らは、次へと繋いでいかなければいけません。

とても大切なことを教えてくれる本です。

もちろん子供にもオススメです。

ここまで説明してきましたが、ちょっと真面目な、絵本というより、図鑑のようなものに近い印象かもしれません。(実際そのような要素もあるのですが。)

 

もちろん子供も楽しめる本です。

まさしく簡単な図鑑の様に楽しめます。

子供ならページごとに変化する絵を純粋に楽しめるでしょうね。

本文の内容は、小さい子供には少し難しいので親が噛み砕いてあげると良いかも。

小学生くらいでしたら問題なく読めると思います。

 

ここからがこの絵本の良いところなのですが、例えば、子供頃何気なく読んでいた

「せいめいのれきし」。

その子供が大人になった時に読むと、本文の奥深さに感銘を受けることでしょう。

まさしく子供から大人まで楽しめる絵本です。

 

僕も子供が産ませたら是非読ませたい絵本です。

久しぶりの紹介になりました。

久しぶりに本の紹介が出来ました……。

(自分でしてなかっただけですが。)

今後はもう少し早いペースで本の記事を書きたいです。

1年に7-8万点発売される本、その中でオススメの本をこれからも紹介していきます。

でないと、良い本が埋もれていってしまう!!

 

今日はこの辺りで、それでは!

ちいさいおうち (岩波の子どもの本)

ちいさいおうち (岩波の子どもの本)