みなさん本は読みますか??
本屋さんにはどのくらい行くでしょうか?
僕は多少本屋さんに関わっていたこともあって、本好き、本屋好きなのです。
「最近本読んでない。」
「読みたい本がない。」
…よく聞く声ですね。
では、こんな話はどうでしょうか?
近年の数字ですが1年間の本の出版数は約8万点だそうです。
8万点…1日200点以上です。
土日祝日などは発売日を避ける傾向があるので、実際は1日250点くらいでしょうか。
本屋さんを想像してみてください。
雑誌、文庫、ビジネス書、文芸書、コミックス…。
どこにでもある棚ですね。
もちろん新刊だけではありません。
話題の新刊はもちろんですが、ロングセラー、ベストセラーも売上の為には置いておかなければいけません。
例えば漫画の「進撃の巨人」の既刊を置かないわけにはいかないですよね。
ということは1日250点出る新刊を全て売場に置くこと…まして、面陳列(表紙を見せて陳列)なんて出来るわけない……。
つまり皆さん自分が読みたい本、読むべき本に出会っていない可能性、大いにありそうじゃないですか!?
もちろん専門性の強すぎる本は一般書店には並びません。研究者向けの本なども。
とはいえビル1個全部本屋!みたいな大きな本屋さんはまだしも、ショッピングセンターの一画にある本屋さんなどは、本当に売れる本しか「置けない」のが現状でしょう。
そもそも入荷しない新刊が山ほどある……。
↓
小さい本屋さんしか行かない人は当然存在そのものを知らない。
↓
そのうち読みたい本がなくなる。
↓
本を読まなくなる。
というサイクルも少しは考えられるのではないでしょうか?
前置きが長くなりましたが、今回はこちら↓
自由な本の可能性を示す5冊!
です。
なんか前置きでカタいこと言っちゃいましたが、要は「世の中にはいろんな本があるんだぜ!!」
っていう記事です。
普段は自分で全部読んだ本でないと紹介しないのですが、今回に限っては「知ってる」程度でもご紹介します。
あくまで僕が本に触れてきた中で、個人的に、なのですが、「こんな本あるの?」という本をご紹介しようかと思います。
まずは…。
1・円周率1000000桁表
1冊目はコチラです。
それなりに有名かもしれませんが、冒頭からひたすら円周率だけが、1000000桁分載ってる本です。
出版は日本の同人サークル暗黒通信団。
暗黒通信団は他にも似たような珍書を出版していてごく一部では有名な存在です。
ウケ狙いや、一部の数学好きへのプレゼントとして実はそれなりに需要はあるようで。
調べたら今は10000桁表が出版されているみたいですね。
初心者は(?)こちらからでもいいかもしれません。
本の可能性をという意味ではなかなか面白いのではないでしょうか??
2・忍者の教科書
みんなの憧れ忍者!!
可愛い表紙に反して、中身は読みやすい、けれどしっかりと実在の文献を参考にして書かれている一冊です。忍者って子供の頃は誰しも憧れますよね?ね?
文体は子供にもわかるようになっていて、それがかえって大人も読みやすくなってます。
こじらせ気味なあの人にあげていいかも、ですね。
ちなみに第2弾も出版されています。
3・冬虫夏草ハンドブック
みなさん冬虫夏草はご存知でしょうか??
簡単に言うと虫に寄生するキノコの一種で、冬の間に土中で幼虫に寄生し、春になると地面からキノコが出てくることから「冬虫夏草」言われています。
漢方や中華料理にも使用される冬虫夏草ですが、日本でも見ることはできますよ。
そんな冬虫夏草ハンター(?)の為の一冊がコチラ!
文一総合出版は他にも「イモムシハンドブック」や「クモハンドブック」など様々な種類のハンドブック出版しています。
「イモムシハンドブック」は一時期話題になったような、なってないような……。
よかったら他の本もチェックしてください。
4・私服だらけの中居正広
うわーこれ懐かしいなあ……。
当時結構話題になって本自体も売れたはず。
何気にパート4まででてるんですね。
そういえば値段の安さも話題になりました。
有名人だと服着るだけで本にもなるあたり、
出版って結構自由な気もします。
5 ・むしくいノート
むしくいノート びっくり!たのしい!おいしい!昆虫食のせかい
- 作者: ムシモアゼルギリコ
- 出版社/メーカー: カンゼン
- 発売日: 2013/11/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (5件) を見る
ちょっと冬虫夏草と同じ系統な気もしますが。
むしくい……といってもイナゴや蜂の子といったかわいいものではありません。
毛虫やセミも食べています。
そして昆虫食に関する本って意外に出版されてるのですが、
「将来的に昆虫食が世界を救う!」みたいな説読んだことあって、アレって本当なんですかね??
昆虫食を広げる為にそれっぽく言ってるだけな気も……。(そこまで詳しくないですが。)
まだ「昆虫食は趣味です!」って言い切ってくれた方が信頼できるというか、なんかしっくりきますよね。
……なんの話してるんだ?
番外編・ハンドスピナーBOOK
ウルトラ合金製ハンド・スピナーBOOK 最強回転仕様! アルティメットスピン (バラエティ)
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2017/11/02
- メディア: 大型本
- この商品を含むブログを見る
で、最後はこれです。
今ではすっかり見なくなったハンドスピナー。
「本じゃないじゃない!」って声も聞こえてきそうですが、その通り本ではありません。
でもこれちゃんと「ISBN」(本のバーコード)を取得していて販売は本扱いなのです。
このような本(?)の起源って「雑誌の付録で小さいポーチがついてる!」とかだと思うのですが、今や雑誌ではなくて単体でバッグや財布やiPhoneケースなどを本として販売しています。一応小冊子をつけたりして。
そこまでしてでも本の売上を上げたいんでしょうね。もっとも、この荒技が出来る出版社って限られていると思いますが。
これからも雑貨のようなものを本として販売する形態は伸びていくでしょう。
というわけで。
少しだけ本を紹介しました。
世の中にいろいろな本があるということは少しつたわりましたか?
ハンドスピナーを除いた5冊、全部店で面陳列(表紙を見せて販売。)してるところを見たことがある方。なかなかの本好きではないでしょうか。
そして見たことがない方、そもそも今日紹介した本の存在すら知らなかった方。
どうでしょうか?世の中って結構なんでも本になってるんですよ。
多分まだ出会えてないだけで、自分が読みたい本は必ずあるはずです。
僕は毎週のように本屋に行きますが、「自分が求めている1冊を見つかったらいいなあ。」という気持ちで毎回行ってますね。
きっとあなたの1冊も見つかると思うので、今度久しぶり本屋さんに行ってみてください。
それでは!