久しぶりに漫画のお話です。
今回は知る人ぞ知る名作(?)ホラー漫画のご紹介です。
僕とコロコロコミックの思い出
僕は今30代ですが、今も昔も子供に人気の漫画雑誌といえば「コロコロコミック」ですよね。
僕の漫画雑誌遍歴を辿りますと、
小学1年生とか。
(コミック雑誌ではないかもしれませんが。)
↓
コロコロコミックとVジャンプ
↓
ジャンプ
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スピリッツなどなど。
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・
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と続いて行きます。
同じような過程を辿っている人も多いのではないでしょうか?
僕は小学生中学年頃から中学1年生頃まで、ほぼ毎月コロコロコミックを購入していました。
漫画雑誌を語るときに外せないのが、その雑誌を代表する人気作品や長寿連載作品。
当時はコロコロコミックでいうと、「レッツ&ゴー」や「ビーダマン」が人気だったかなあ。
そして、その影に隠れて短期連載(打ち切りともいう。)の漫画たちも影の主役と言えたでしょう。
その中の一つが……。
サイファー/かとう ひろし
漫画家かとうひろしさんの「サイファー」です。
かとうひさしさんの作品、僕はサイファーしか記憶にないのですが、最初のデビューは古く1971年漫画雑誌「COM」からです。
その後、COMの廃刊とともに一時は漫画界から退いていましたが、1991年に再デビュー、ゲームなどのタイアップ漫画を描いていて、今日ご紹介するサイファーは1995年から約1年間連載されていた作品です。
半端なくグロテスク、サイファー
このサイファーという作品、児童向けの漫画雑誌であるコロコロコミックでは異質過ぎる漫画でした。
当時から子供心に「なんかすごい漫画が始まった…。」と思っていました。
何が凄いのかというと……。
まずサイファーのあらすじをすごく簡単に説明します。サイファーは、
「主人公である超能力少年が、突如現れた「ガイ魔」と呼ばれる化け物たちから、世界を救うべく仲間の超能力者たちと共に闘う。」
というお話です。
すごく端折ってますが……。
しかし、その描写は児童向け漫画の枠を大きく超えてグロテスク、そして陰鬱。
第1話からヘビーなエピソードが展開されます
子供に見せる漫画じゃない!(笑)
残酷描写としては、例えば
・悲鳴が聞こえて振り返ると上半身をガイ魔に食べられ、下半身だけになってる。
・ミミズのようなガイ魔に乗っ取られた人、目玉が落ちてそこからガイ魔がウネウネ。
など、大人でも見る人によってはアウトな描写が続きます。
絵柄もギャクっぽい感じはなく描写もリアル寄りでした。
ストーリー展開も終始シリアスで笑いどころもほぼありません。
他のコロコロコミックの連載作品はウ◯コとかで笑っているのにですよ。(笑)
全2巻で11話。
おそらく打ち切りの作品の為、後半はかなり巻きです。ガイ魔王……お前…もう少しさあ。
しかし、当時の子供たちにインパクトを植え付けるのは十分で、トラウマになった子も多そうです。
僕はこの頃、怪談やホラーにハマっていて(今も好きですが。)トラウマこそありませんが、かなりの衝撃は受けましたね。
また全11話というのも個人的には良い感じ。
約1年の連載期間だったのでずっと紙面で読むことが出来ました。
コロコロコミックは月刊誌で児童向けという性質上、途中で購入することを卒業する子も多いと思います。なので、長期連載となると最後まで読めない作品もありました。
しかし、サイファーは打ち切りだったが故の短い連載期間で、当時最後まで読むことが出来ました。
そのことが、この作品をさらに印象を残すことに一役買ってそうですね。
今でも十分面白い漫画だと思います。
残念なことにこの「サイファー」、現在単行本は絶版です。
絶版なのですが。
全話無料で読めます。
なんとインターネット上で「サイファー」が全話無料で読むことが出来ます。(厳密にいうと通信量はかかりますが。)
以前はかとうひろしさんの公式HPで読めたと記憶しているのですが、今は「マンガ図書館Z」という漫画を配信しているインターネットサイトから、会員登録なしで無料で読むことが出来ます。
サイファー1巻のページに飛びます。↓
サイファー 1 - かとう ひろし | マンガ図書館Z - 無料で漫画が全巻読み放題!
このサイトは絶版や単行本化されていない漫画を中心に、広告費を作者に還元しながら運営しているみたいですね。
広告表示はされますが、作者へ還元されるので良いのではないでしょうか。
ちなみにアプリもあります。
さらにPDF版ではありますが、1巻あたり300円で購入することも可能です。
僕としてはいつか紙の本で購入したいので、データでは購入していません。
ちなみにアマゾンだと1巻あたり1500円程〜です。
いつかは……欲しい!
是非読んでみてください!
描写的に現代では絶対にコロコロコミックでの連載は無理であろう本作、当時僕はかなりの衝撃だったのですが、周りはそうでもなかったようで、特に話題に上がることはありませんでした。
でも、本当はサイファーの話したかったんだ、僕は!
時は流れて現在、ブログでこの作品を紹介出来て、もし誰かが読んでくれるとしたら、嬉しいですね。
感想自体はそれぞれ個人で感じれば良いと思うのですが、僕の頭の中にずっとあった作品だったので誰かと共有出来るのが単純に嬉しいです。(笑)
もしよかったら感想聞かせてくださいね。
それでは!
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