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永遠にシンプルに憧れるマキシマリストのアラフォー。そろそろ無理だということに気づいてそれでも前を向いて歩いていくのです。 そんな日々のアレコレ。

北海道胆振東部地震 初めて被災した記録 ブログだから残せること


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※朝の札幌中心街はカラス天国です。

 

少し更新が滞ってしまいました。

ちょっとバタバタしておりまして………。

 

先日「北海道胆振東部地震」が発生しました。

名称のついた地震としては「熊本地震」から2年振り、北海道では観測史上最大の震度7を観測しました。

当ブログを何回か読んでくださっている方はご存知だと思いますが、僕は現在札幌に住んでいます。

当然地震の影響は受けました。

 

幸い僕の住む地域では地震による建物の被害などはそこまで大きくなかったのですが、僕個人としては、今まで30年以上生きてきた中で一番の揺れを感じ、自分自身も被災者とギリギリ言える状況になりました。

(今まで30年以上の間で阪神・淡路大震災、新潟県中越地震、東日本大震災、熊本地震がありましたがいずれも、被災者とは言えない地域に住んでいました。)

もちろん僕が住む地域より被害が大きかった地域もあります。

 

まだ、道内では電気の通っていない地域や、断水の地域、道路家屋等の復旧が進んでいない地域があるかと思いますが、今書いておかないと感覚が薄れていってしまうような気がしたので、ここに当日の状況と今思うことを書き記しておきます。

今回は文章メインの記事で、長文になります。

([し]5-1)地震イツモノート (ポプラ文庫)

([し]5-1)地震イツモノート (ポプラ文庫)

 

2018年9月6日午前3時08分自宅にて。

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※地震発生直後の情報。

 

9月5日の仕事を終え、翌9月6日の朝から奥さんの実家に飛行機で行く予定でした。

(このブログでも何度か書いていますが、奥さんは出産の為里帰り中で、僕は9月6日から産まれた子供に初めて会う予定でした。出産の報告はまた改めて。)

 

準備等で遅くなり、布団に入ろうとする直前に今まで感じたことのない揺れが。

時間にして約10-15秒ほどでだったでしょうか。

無意識に文鳥のカゴが倒れないように押さえてました。

 

揺れが収まり、奥さんに連絡を一応入れておいて、ネットで地震の情報を確認していたところ南東の方、空港のある新千歳の方では震度6だったことを確認しました。明日の飛行機が飛ぶか心配していたところで停電。僕は住む地域だと地震発生から15分後程経ってから停電だったような気がします。

 

停電自体久しぶりの経験だったのですが、とりあえず水がまだ出ることは確認。

外を覗くと、当然ですが辺りは真っ暗でした。

耳をすますと外の遠くから「火事です。火事です。」という音声が。

おそらく火災報知器の一種の誤作動?だった思いますが、不安になったので一応外へ出て、自宅の周りで火事が発生していないか確認。

自宅は大丈夫でも別の部屋や近所で火事が起きていないとも限りません。

火事はなさそうなことを確認して部屋へ戻りました。

 

4:00頃

マンションの倒壊なども心配なさそうだったので、とりあえずひと段落した際に携帯の充電が30%を切っていることに気づきます。

前日の9月5日から起きていたので、充電もしていませんでした。

慌てて出張の際などに持っていくモバイルバッテリーから充電を開始。数ヶ月前に充電したまま使わなかったので、7-8割は充電が残っていました。

 

以前どこで見た知識を思い出し、念の為浴槽に半分くらいに水を溜め、飲料水用としてありったけの鍋や水筒に水をいれました。

 

奥さんに「ラジオあったよね?」と言われて、手回しで充電出来るタイプのラジオがあったことを思い出し、ラジオの電源もいれました。

当然バッテリーは空でしたが、乾電池があったのでとりあえず乾電池でラジオを聞くことに。

 

奥さんと連絡を取りながら、この時はまだ飛行機が飛ぶ可能性も考えていたので、飛行機はもちえろんですが、空港まで行く手段である、JR、バスの情報をネットで調べていました。

ただ震災直後、さらに深夜ということもあってなかなか情報は入ってきません。更新されないんですよね。当たり前ですが。

 

さらに、調べているうちに前日の5日は台風の影響で、JR運休の為空港行きのバスに長蛇の列が出来ていたことも知ります。

台風で運休であれば地震でも運休な可能性が高いかも、と思っていました。

(この時点では停電がそこまで長引くと思っていませんでしたし、地震もそこまでおおごととは思っていませんでした。)

 

5:30頃

ラジオでJRは動かないことがわかったので奥さんと話し合い、札幌駅からの空港直行便のバスに乗る予定で札幌駅方面まで30分かけて自転車で行ってみることに。

文鳥たちのエサと水を替えて外へ出ました。

 

外にはこの時間にしては人がたくさんいました、多分。まあ、普段はこの時間に外出ないですが。

信号は全て停止。

暗がりの中営業しているコンビニには見たことないくらいの長蛇の列が。

車に気をつけながら30分ほどかけて、札幌駅近くの自転車置場へ到着。

この辺りも信号は全て停止していました。

ここに来てかなりの広範囲で停電が起こっているのを実感。

 

6:00頃

この時点では飛行機運休などの詳細が出てなかったので(HPだと搭乗手続き中と表示されていました。)少し職場を確認しに。

思ったよりは荒れていましたが、大きな被害はなさそうでした。職場は6日は休みになるとのこと。

しかし、職場の状況を考えるとそのまま飛行機乗るのも難しい気はしました。

 

6:30頃

結局、ターミナルビルの損壊等で飛行機は全便欠航に。あとからバスの運休も判明して、空港へ行く手段もなくなってしまいました。

(飛行機が運休でなければ、タクシーという案も最終手段でありましたが。)

 

職場の片付けも停電しているので今日はせずに、他にすることもないので一旦自宅へ帰ることに。

 

が!!ここで痛恨のミス。

30分かけて自宅に着いたときに気づいたのですが、自宅のカギをどこかへ落としたようです……。

停電の為、不動産や鍵屋にも繋がらないだろうし、(そもそも非常事態なので対応できないと思うし。)被災した挙句にホームレスの可能性が……。

幸い職場に落としていたみたいで、戻ったら届けられていました。

ですが、無駄に1時間自転車漕いでしまいました。

このときはものすごく疲れました……。

この辺りの時間帯で従業員の安否確認や職場が休みになることを共有しました。

 

9:00頃

この頃から本州に住んでいる親、兄弟、知り合いから連絡が来るように。

テレビの報道などで地震を知ってですかね。

普段は連絡を取らない方からも連絡が来て、ありがたかったです。

普通に嬉しかったですね。

奥さんも子供も今は札幌に居ないし、無事を伝えました。

 

11:00頃

だんだん携帯の電波が悪くなってきました。

ツイッターでは基地局の通電がなくなると携帯の電波も届かなくなるという情報もありました。

(これは実際そうなのかどうか不明。ずっと停電であればいずれはそうなりそうですが……。)

停電も当初は昼までには復旧を、という情報もありましたがなかなか復旧しません。

諸々奥さんに伝えたあと、昨日から一睡もしていないので少し寝ることに。

 

15:00頃

ひと休みして起床。

奥さんから自転車で10分ほどの場所にあるスーパーで食べ物購入できそうだ、という情報を存教えてもらいます。

(テレビで観たそうです。本州ではもちろんテレビは観れるので今回はすごく助かりました。欲しい情報が流れていたりしたので。)

停電が長引くことなどを想定して食べ物の確保と、

さらに、職場に置きっぱなしのモバイルバッテリーも取りに行くことにしました。

何せ元々家を空ける予定だったので、食料品を全て使い切っていました。

 

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※店員さんたちも被災者なのですが、本当にありがたいです。

 

スーパーは「ダイイチ」というスーパー。

外で手売りで販売していました。

多少は並んでいましたが、スムーズに売り場スペースへ。

テレビではバナナなどもあったそうですが、僕が行った時はカップラーメンやペットボトル飲料などでした。順次店から出してるそうです。

一人5品までだったので、カップラーメン3つとペットボトル飲料、缶詰購入。

さらに、購入者には冷凍食品を5つ無料で配布していたので、それも頂いてきました。

溶けて売り物にできなくなるからでしょうね。

ありがたかったです。

 

そのまま再び職場へ。(というか三度。)

モバイルバッテリー無事入手。

結局この日は片道30分を3往復、計3時間自転車を漕ぎました。

疲れたなあ………。

 

17:00頃

家に戻ってきましたが停電中。

ツイッター等では一部で復旧してきたとの情報もありますが、僕の住む地域ではまだのようです。

とりあえず食べ物とバッテリーは確保できました。

 

今日は汗もかなりかいたし、

明るいうちにお風呂も済ませた方が良いと思って、決死の覚悟で水でシャワーを浴びました。

札幌は9月と言えばそれなりに涼しくなっています。

心臓止まりそうになりながらお風呂から出ます。

体を拭いてリビングのブルーレイレコーダーに何気なく目をやったら……。

時間表示出てる??で、電気復旧してるー!!!

17:40頃に僕のいる地域は復旧しました。

もう少し早くしてくれれば……いや、贅沢は言うまい。

(後日知りますが、僕の住む地域は比較的早く電気が復旧したようでした。同じ札幌市内でも1日以上差がある地域もありました。)

 

奥さんに連絡をして、とりあえず電気も復旧して安心なことを伝えてました。

ご飯を食べて明日の仕事の確認などをして、この日、6日は早めに就寝。

 

7日6:00頃

起床して職場へ電話して本日も休みになることを確認。職場も電気は復旧したようなので片付けに行くことにしました。

通勤の為に地下鉄の運行状況の確認をしますが、まだ運休中。

本日は午後から雨の予報だったので、歩いて1時間かけて出勤しました。

(帰りは地下鉄が動いてることにかけて。)

 

 

その後片付けも終わり、午後15:00前からは市内の路面電車、地下鉄も稼働再開。

地下鉄を使い夕方に帰宅。

JRも空港行きは運行を再開しました。

 

本日は9月10日です。

小さな余震はまだ続いて、停電や断水している地域もありますが、これ以上は大きな地震がないことを願っています。

 

当日からの流れはこのような感じでした。

持ってて、やって、良かったこと。

ここからは僕なりに教訓というか振り返りをしていきたいです。まずは持ってて、やって良かったことから。

①ラジオを持っていた。

これはかなり大きかった。

実は北海道へ来る前に一度捨てようとしていたのですが、何かあったときの為に、と思いとっておきました。で、今回その「何か」が。

機能としてはAM・FMラジオ、LEDライト(すごく小さい。)バッテリーは手回しで充電と、単3電池が使えますが、そもそも「ラジオ工作キット」のような商品から作ったものなので、もう少し高性能のラジオが欲をいえば欲しかったですかね。

ただこのラジオでも、災害時はラジオの情報が早いと実感、バッテリーも携帯よりも長持ちすることから、長期的に考えたらラジオで情報を集めつつたまに携帯で、という感じがベストでしょうか。

②浴槽に水を溜めた、その他水の確保。

地震発生から2時間ほど後にはなってしまいましたが、前何かで読んだのを覚えていて断水時の生活用水として浴槽半分くらいに水を溜めました。そして飲料用に鍋や水筒にも合計で8-10ℓほど。

結果的に僕の住む地域では断水はありませんでしたが、水に関してはそれなりに早い段階で行動出来た気がします。

③モバイルバッテリーへ充電していた。

これも図らずともですが、かなりのファインプレー。使っていないモバイルバッテリーでも定期的に充電した方がいいですね。

これがないと携帯電話の電源は途中で切れてしまって、かなり心配をかけたはず。

情報を集めるのにも苦労したと思います。

④本州との連絡。

こちらもそうせざるを得ない状況だったのですが、結果的に本州で放映しているテレビなどからいくつかの有益な情報を得ることが出来ました。

家族、知り合いが被災地以外に住んでいる前提なので条件的に厳しい人も多いかもしれませんが、バッテリーも使うには限界がありますし、長期的に考えたらかなりいい案ではないでしょうか。

用意しておいた方が良かったものや、反省。

次にここは準備しておくべきだったものとか、当日の行動の反省など。

①ライトが無かった。

ラジオについていたLEDライトはあったのですが、心許なさすぎたので灯りは欲しかったです、やはり携帯電話は連絡手段などにとって起きたいので、別で灯りになるものがあれば安心でしたね。

ラジオとライトが一緒になってるものとかが良いのかも。出来るだけ燃費が良いものがいいですね。

ちなみに今回は、自転車のライトがあったので停電中はそちらを使用していました。

②最初に携帯電話を使い過ぎた。

前述したようにモバイルバッテリーの充電はあったのですが、それでも足りなくなりそうでした。

ちょっと地震発生直後に使い過ぎましたね。

当初はそれでも飛行機で子供見に行く気満々でしたので、とにかく情報欲しさに電話も結構していました。

今思えば、もう少しバッテリーの節約をするべきでしたね。

③その他とにかく何も備えてなかった。

そもそもですが、防災グッズも揃えていなくて何も備蓄品がありませんでした。

ラジオの場所も奥さんに教えてもらう始末。

家の中にも探せば有事の際に使えるものもあると思うのですが、すぐ取り出せないので意味がないです。

今回は大丈夫でしたが、仮に避難所等に行くとなっても、まともなものが揃っていませんでしたね。

やはり一つにまとめておくことは重要だと感じました。

④基本的な知識も曖昧だった。

例えばガスはどうするとか、水はどうするとか(水は溜めたけど。)、ペットはどうする、などの知識も曖昧でよくわかっていませんでした。

今回は緊急で特別な知識が必要になることはなかったのですが、次に何が起こるともわからないので、ここも反省かなあ。

つまりは……判断力と事前準備が大事。

そんなこんなで、いろいろ考えたのですが、災害が起きたときに「どうするか?」という判断力が一番大事だと思います。水と溜めるのか溜めないのか、避難所に行くのか行かないのか、ペットは連れて行くのか行かないのか、携帯電話はどういう用途で使っていくのかなどの判断を瞬時にすることが必要ですね。

 

そして、その判断を助けるのは、有事の際にどういう行動を取ればいいのか知識をとして知っておいたり、家族間での決め事をしておいたり、防災グッズを揃えておくなどの事前準備になると思います。

シミュレーションといいますか。

これが遅いと場合によっては手遅れになることもあり得ますよね。火事とか。

SNSについて。

少しSNSについてもお話しておきます。

今回の地震でもSNSでは実に様々な情報が飛び交っていました。

その中では有益なものから、デマと言えることまであります。

今回だと、「断水が〇〇で行われる。」とか「携帯電話が使えなくなる。」とか「余震が来る。」「各役所で携帯電話の充電が出来る。」(これはしてた役所もある。)などのデマがツイッター上で見られました。

難しいのが、これを拡散している人たちも本当だと思って拡散しているというケースもあるということですよね。

良いことと思って拡散しているというか。

始まりがウソの可能性もあるけど、リツイートなどする人は本当だと思っていたり。

悪意のないウソになっている場合も。

 

その中に確かに有益な情報や裏のとれている情報もあります。

 

確実に正しい情報を知りたければ各行政や会社のHPや、もしあるのであれば広報部のツイッターなどがいいのかもしれませんが、いかんせんこういうところの更新はそれほど頻繁ではないこともあります。

更新する人たちも被災者なので、限度がありますよね。ネットの情報とはいえ、人が手作業で行なっているのには変わりないのですから。

 

結局最終的には自分で判断しなけれないけないと思うので、その為の判断力は、これも必要だと思いました。

これからに繋ぐために。

「北海道は災害が少ない。」(雪は降るけど。)

というイメージを僕は抱いていました。

道内もそういう雰囲気だったような気がします。

 

実際に台風などは北海道に来る前に規模が小さくなったりする場合も多いです。

 

しかし今回、過去の大震災に比べると被害は少なかったとはいえ、北海道でも大きな地震が起きてしまいました。

 

その僕自身も初めて震源に近い場所で大地震を経験しました。

そこから教訓を得て、次へ繋げていくことが大事だと思います。

 

僕もいろいろ考えが巡っていて、(子供も産まれたし。)本気で災害に備えないといけないと感じています。

まずは、防災グッズは購入するかな。

 

正直なところ、僕は30代、世間では若者ですよ。

地震でも一人だったらどうとでもなります。

水と少しの食料があれば。

ただ今は家族がいますし、子供も出来ました。

今回たまたま家にいなかっただけなので、もし居たらもっと沢山の問題が起こっていたと思います。

 

これから用意した、防災グッズなどについてはまたブログで報告していこうかと思っています。

 

最後に、

今回の地震で被害に遭われた方々に、心よりお見舞いを申し上げます。

 

それでは!!

([し]5-1)地震イツモノート (ポプラ文庫)

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